外壁塗装はまだするなと言われる理由は?塗装の秘訣と適切な時期を解説

はじめに

外壁塗装は住宅の美観と耐久性を維持するために不可欠な工事です。しかし、適切なタイミングを逃すと、建物の劣化が進行し、大規模な修繕につながる可能性があります。本コンテンツでは、外壁塗装のタイミングやその判断基準、業者選びのポイントなど、外壁塗装に関する基礎知識を詳しく解説します。外壁塗装への理解を深め、適切な時期に外壁塗装を行うことで、住宅を長く健全な状態に保つことができます。

外壁塗装の必要性

外壁塗装は、単に建物の外観を改善するだけでなく、住宅の保護や長寿命化にも大きな役割を果たしています。外壁は雨風や紫外線などの影響で劣化が進行し、防水性や断熱性が低下します。外壁塗装を適切な時期に行うことで、このような劣化を抑え、住宅を健全な状態に維持することができます。

外壁の劣化症状

外壁の劣化症状には、色あせ、チョーキング現象、ひび割れ、塗膜のはがれ、サビの発生、カビやコケの繁殖などがあります。これらの症状が現れた場合は、早期の外壁塗装が必要となります。

チョーキング現象とは、塗膜の劣化によって白い粉が付着する現象です。これは外壁の保護機能が低下していることを示しているため、放置すると雨水の浸入によって内壁の腐食や断熱性の低下など、深刻な問題が生じる可能性があります。

外壁塗装のメリット

外壁塗装を行うメリットは以下の通りです。

  • 建物の美観を向上させる
  • 外壁の防水性や断熱性を回復させる
  • 雨水の浸入を防ぎ、内壁の腐食を抑える
  • 住宅の資産価値を維持・向上させる
  • 大規模な修繕費用を抑制できる

このように、外壁塗装は住宅を長期にわたって健全に保つための重要な工事です。適切なタイミングで外壁塗装を行うことは、将来的な修繕費用の削減にもつながります。

外壁塗装の適切な時期

外壁塗装のタイミングについては様々な説があり、一概に言えませんが、一般的には新築から10年前後、または前回の塗装から10年程度が目安とされています。しかし、外壁の劣化状況や使用されている塗料の種類によっても、適切な時期は変わってきます。

≫併せて「外壁塗装の時期はいつがベスト?季節やタイミングを徹底解説」もご覧ください。

新築住宅の場合

新築住宅の場合、初回の外壁塗装は建築後7年程度が適しています。新築の建売住宅の場合、コスト削減のため、比較的安価な耐久性の低い塗料を用いることが多いようです。初回の外壁塗装を行うことで、本格的な防水・断熱効果を発揮できるようになります。

その後は、通常7年から15年の周期で外壁塗装を行うことをおすすめします。この期間は使用する塗料の種類によって異なります。従来の油性塗料(アクリル・ウレタン・シリコン塗料)なら7~10年程度、最新のフッ素や無機塗料なら15年程度が目安となります。

築年数による目安

一般的に、外壁塗装の適切な時期は以下の通りです。

築年数

  • 7年:初回の外壁塗装が必要
  • 10年前後:次の外壁塗装のタイミング
  • 15年以上メンテナンスしていない場合:早めの外壁塗装が推奨される

ただし、これらの目安は一般論であり、実際の劣化状況によっては前後することがあります。劣化が進行している場合は早めに、状態が良好な場合は遅らせることもできます。

塗料の種類による違い

使用する塗料の種類によっても、外壁塗装の適切な時期は変わってきます。各塗料の耐用年数は以下の通りです。

  • アクリル塗料:5~8年
  • ウレタン塗料:8~10年
  • シリコン塗料:10~15年
  • フッ素塗料:15~20年
  • 無機塗料:15年以上

最新の無機塗料は15年以上の長期耐用が可能で、塗り替え周期が従来品より長くなっています。しかし、耐用年数を過ぎると急激に劣化が進行するため、定期的な点検が必要不可欠です。

外壁塗装を見送る理由

一方で、外壁塗装をまだする必要がないと言われる場合もあります。その主な理由は以下の通りです。

劣化症状が軽微な場合

外壁に軽微な劣化症状しか見られない場合、外壁塗装を先送りすることができます。例えば、小さなひび割れやわずかな汚れなどであれば、シーリング材の充填やクリーニングで対応可能です。全面的な塗装は避けられ、コストを抑えることができます。

ただし、軽微な症状でも放置すると進行する可能性があるため、定期的な点検は欠かせません。劣化が進めば外壁塗装が必要になるでしょう。

塗装時期から日が浅い場合

前回の外壁塗装から日が浅い場合、まだ次の塗装は必要ありません。特に最新の塗料を使用していれば、塗装からの年数に関わらず、劣化が進行していなければ外壁塗装は不要です。

一般的に、塗装から5年未満であれば、次の塗装を行う必要はありません。ただし、場所によっては近隣の工事による汚れや傷などで早めの塗装が必要になる場合もあります。

外壁材の種類によっては不要

外壁材の種類によっては、外壁塗装が不要な場合があります。以下のような外壁材は塗装の必要がありません。

  • レンガ
  • タイル
  • 樹脂系サイディング

これらの外壁材は塗装不要の素材が使われているため、定期的な塗装は必要ありません。ただし、汚れや傷があれば適宜クリーニングや補修が必要になります。

外壁塗装業者の選び方

外壁塗装を依頼する際は、適切な業者を選ぶことが重要です。悪質な業者に頼むと、不適切な工事や高額請求などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。良質な業者を見分けるためのポイントを以下に解説します。

資格と実績の確認

外壁塗装業者を選ぶ際は、まず資格と実績を確認しましょう。信頼できる業者であれば、以下のような資格を取得していたり、国土交通省が推進している登録団体への加盟をしています。

  • 外壁診断士資格
  • リフォーム事業者団体への加盟

工事実績が豊富であること、また、顧客満足度や口コミ評価も参考にするとよいでしょう。地域で高い評価を得ている業者を選ぶことで、安心して工事を依頼できます。

複数の見積もりを比較

外壁塗装の料金には、業者によって大きな差があります。そのため、複数の業者から見積もりを取り、金額を比較することが重要です。安値の見積もりにつられず、中長期的なコストや品質を考慮して業者を選びましょう。

併せて、サポート体制やアフターフォロー、塗料の品質なども確認すると良いでしょう。総合的に判断し、最適な業者を選びましょう。

悪徳業者に注意

外壁塗装業界には残念ながら悪質な業者も存在します。以下のような業者は避けましょう。

  • 訪問販売で急に現れた業者
  • 適切な資格や実績がない業者
  • 極端に安価な見積もり

悪徳業者は安値の見積もりで顧客を釣り、実際の工事では高額請求をしたり、劣悪な施工をする傾向があります。信頼できる業者かどうかを確認することが大切です。

まとめ

外壁塗装は住宅の美観と耐久性を維持するため、適切なタイミングで行う必要があります。一般的には新築から7年前後、前回の塗装から10年程度を目安に検討しますが、外壁の劣化状況や塗料の種類によっても異なります。外壁塗装のタイミングを見極めるには、外壁の定期点検が欠かせません。

外壁塗装は業者選びが肝心です。適切な資格と実績を持つ信頼できる業者を選び、複数の見積もりを比較することが大切です。また、劣化の程度によっては外壁塗装を先送りできる場合もあり、状況に応じた最適な対応が重要になります。外壁塗装を適切なタイミングで行うことで、住宅の資産価値を長期にわたり維持することができます。千葉県で外壁の点検をお考えの方は、ぜひちば住宅コープまでお問い合わせください。

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