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外壁塗装には水性・油性のどちらが適している?違いを詳しく紹介

外壁塗装には水性・油性のどちらが適している?違いを詳しく紹介

外壁塗装に使用する塗料には、水性と油性の2種類があります。それぞれ特徴やメリット・デメリットに違いがあるので、外壁塗装の塗料を選ぶ際は両者の違いをよく理解した上で慎重に検討しましょう。

今回は外壁塗装における水性塗料と油性塗料の違いや、それぞれのメリット・デメリット、外壁塗装にはどちらの塗料がおすすめなのかについて解説します。

 

水性塗料と油性塗料の違い

外壁塗装に用いられる水性塗料と油性塗料の違いは、希釈剤の種類にあります。

塗料は顔料や合成樹脂、添加物などを原料としていますが、いずれも固体なので、そのままの状態では壁面に塗布することができません。そのため、外壁塗装を行う際は、塗料に希釈剤を混ぜて薄めるという工程が必要になります。

この希釈剤に水を使用するのが水性塗料、有機溶剤であるシンナーなどを使用するのが油性塗料です。

水性塗料の場合、壁面に塗布した後、希釈に使用した水分が蒸発・乾燥し、塗膜が形成されます。一方、油性塗料の場合は壁面に塗布した後、希釈に使用した有機溶剤が揮発した後に塗膜が形成される仕組みになっています。

なお、同じ水性塗料、油性塗料であっても、希釈剤を混ぜる比率は塗料の種類や気温、湿度などによって異なります。

水性塗料のメリット

塗料の入ったバケツ

外壁塗装に水性塗料を用いるメリットは大きく分けて5つあります。

臭いが少ない

有機溶剤は揮発する際に独特の臭気を放ちますが、水性塗料は水分が蒸発するだけなので、嫌な臭いがほとんどしません。外壁は塗装する面積が広く、大量の塗料を使用しますが、水性塗料なら自分たちはもちろん、近隣の方々も臭いに悩まされずに済みます。

ただ、水性塗料でも完全に無臭というわけではない点に注意が必要です。

健康を害するリスクが少ない

水性塗料に用いられる希釈剤はただの水なので、蒸発した気体を吸い込んだとしても健康を害するリスクはほとんどありません。

建て替え工事とは異なり、外壁塗装では基本的に仮住まいなどは使用しないので、住んでいる人に悪影響を与えずに塗り替えできるのが大きな利点です。

価格が比較的安価

水性塗料では水道水を希釈に使うので、別途シンナーなどの有機溶剤が必要になる油性塗料に比べると、費用は安く抑えられます。

単価の差はそれほど大きくありませんが、外壁塗装ではたくさんの塗料を使うため、トータルでの塗料費を抑えられるところがメリットです。

使い勝手が良い

水性塗料は引火の心配がない水を希釈剤として用いるため、現場での保管が容易です。

また、塗料には1液型と2液型の2種類があり、前者は希釈剤を混ぜればそのまま使用できるものの、後者は使用前に主剤と硬化剤を混ぜなければなりません。油性塗料は2液型が多いですが、水性塗料のほとんどは主剤のみの1液型なので、硬化剤を混ぜる手間がなく、簡単に扱えます。

さらに、2液型は一度硬化剤を混ぜたらその日のうちに使い切る必要がありますが、1液型ならその心配がないので、日をまたいで使うことも可能です。

他にも、はけやローラーに付着した塗料を水で洗い流しやすいなど、片付けの手間を省けるところも利点とされています。

環境に優しい

水性塗料は、蒸発しても水分しか出さないので、大気を汚染する心配がありません。

環境を破壊せずに施工できるのも水性塗料ならではの利点です。

水性塗料のデメリット

水性塗料は多くのメリットがある反面、以下のようなデメリットもあります。

乾燥しにくい

水性塗料の希釈に用いられる水分が蒸発するには、一定以上の温度が必要になります。
そのため、気温が低い冬場や、日差しの少ない曇りの日(湿気の多い日)に塗装すると、乾くまでに時間が掛かる場合があります。

塗料はしっかり乾燥させてから次の工程に進む必要があるため、季節や天気によっては工期が延びてしまうところがネックです。

なお、乾燥が不十分なまま次の工程に進んでしまうと、内部結露によって外壁塗装の密着性が低くなり、早期に剥がれてしまう可能性があるので注意が必要です。

金属との相性が良くない

水性塗料はアルミやステンレスなどの金属に密着しにくい性質を持っています。そのため、金属系サイディングと相性があまり良くなく、耐用年数よりも早く剥離が始まってしまうことがあります。

逆に、窯業系サイディングやモルタルなどの素材との親和性は高いので、そちらを検討した方がよいでしょう。

どうしても金属系サイディングに水性塗料を塗装したい場合は、下地をサンドペーパーで磨いたり、油性塗料を使って下塗りしたりする方法もあります。

耐用年数がやや短い

水性塗料は油性塗料に比べるとやや耐用年数が短い傾向にあります。

例えば同じウレタン塗料でも、水性のものと油性のものでは後者の方が若干寿命が長くなるのが一般的です。

高性能な水性塗料を使用すれば油性塗料とほぼ同等の耐久性を期待できますが、そのぶん単価は高くなるため、コスト面のメリットは減ってしまいます。

ツヤが落ちやすい

水性塗料はツヤの持続性が低いと言われています。

ツヤありの塗料を選んだ場合でも、短期間でツヤが落ちてしまう可能性があるので要注意です。

油性塗料のメリット

建物の外壁

外壁塗装に油性塗料を使用すると以下のようなメリットがあります。

短時間で乾く

油性塗料の希釈剤であるシンナーは揮発性が高く、かつ環境に左右されにくい性質を持っています。そのため、水分を希釈剤としている水性塗料より乾きが早い傾向にあります。

外壁塗装では何度も塗料を重ね塗りするので、乾きが早いほど次の工程に進みやすく、工期を短縮できるところが利点です。

また、乾きが早いと待機中に雨に降られたり、ゴミやホコリが付着したりするリスクを低減できるところもメリットとなります。

耐久性が高い

油性塗料はシンナーが揮発して乾燥すると硬化するため、耐久性が高いところが特徴です。
長期間、風雨や紫外線などにさらされても劣化しにくく、きれいな状態をキープし続けられます。

ツヤが出やすい

油性塗料は光沢性に優れており、水性塗料に比べるとツヤ感のある仕上がりになります。

また、ツヤの保ちも水性塗料より良く、まるで新築のような光沢が長持ちするところも油性塗料の特徴です。

耐摩耗性に優れている

油性塗料は摩耗や摩擦に強い性質を持っています。

多少擦ったりしても傷つきにくく、劣化しにくいので、耐用年数もやや長めになっています。

塗膜面に凹凸ができにくい

油性塗料は塗膜の厚みが均一になりやすいため、乾燥後はまっすぐでなめらかな塗膜に仕上がります。

ハケやローラーの跡もきれいになくなるので、凹凸をなるべくなくしたいときに重宝します。

金属サイディングとの相性が良い

油性塗料は水性塗料と相性の良くない金属サイディングにもしっかり密着させることができます。

アルミやトタンの他、近年人気のガルバリウムやSGLといった金属とも相性が良いので、これらの金属サイディングを検討している方におすすめです。

油性塗料のデメリット

外壁塗装に油性塗料を使用すると、以下のようなデメリットがあるので要注意です。

臭いがきつい

油性塗料は希釈剤にシンナーを使用しているため、独特の臭気がします。室内に臭気が入り込むと具合が悪くなる可能性もあるので、作業中はしっかり窓を閉め、臭いの侵入を防ぐ必要があります。

また、近隣の方にも迷惑をかけるおそれがあるので、事前に外壁塗装で臭いがする可能性があることを伝えておきましょう。

健康を害するおそれがある

シンナーは人体に有害な物質なので、空気中に蒸発した成分を吸い込むと、めまいや吐き気などの中毒症状を起こしてしまうことがあります。

最近は刺激の弱いシンナーにも溶ける弱溶剤タイプの油性塗料も開発されているので、油性塗料を使う場合は施工業者に問い合わせてみるとよいでしょう。

保管が難しい

油性塗料は、火災発生の危険性が高い消防危険物に該当します。

何らかの原因で塗料に引火すると火災につながるリスクがあるため、現地での保管には十分注意する必要があります。

コストがやや高い

油性塗料は希釈剤にシンナーを使用するぶん、水を使う水性塗料よりも単価がやや高くなります。

特に上質な塗料を使用するとトータルコストがかさみやすいので要注意です。

外壁塗装には水性・油性のどちらを選ぶべき?

水性塗料と油性塗料にはそれぞれ特徴があるので、外壁塗装に求めるものや状況に適したものを選ぶのがおすすめです。

ここでは水性・油性塗料それぞれに適したケースをまとめました。

水性塗料がおすすめのケース

水性塗料は以下のようなニーズのある方におすすめです。

  • 臭いや健康リスク、火災発生リスクを軽減したい
  • 近隣の方になるべく迷惑をかけたくない
  • できるだけ工賃を安くしたい

特に外壁塗装中の臭いが気になる方や、中毒症状に不安を感じる方、近隣の方に迷惑をかけたくない方は、水性塗料を選んだ方がよいでしょう。

油性塗料がおすすめのケース

油性塗料は以下のようなニーズのある方におすすめです。

  • 短期間で塗装を終わらせたい
  • ツヤのある仕上がりにしたい
  • 長持ちさせたい

光沢のある外観に仕上げたい方や、できるだけ塗膜を長持ちさせたい方は油性塗料が適しています。

なお、どちらを選ぶか迷った場合や、同じ水性塗料・油性塗料でもどの商品を選んでよいか悩んだ場合は、塗料の特徴について熟知しているリフォーム業者に相談しましょう。実績や経験が豊富な業者なら、塗料ごとの詳しい特徴や外壁との相性についても詳しい可能性が高いので、塗料選びの参考になります。

ちば住宅コープでは、適正価格で安心・安全な施工を任せられるリフォーム業者による外壁塗装サービスを提供しています。事務局が生協組合員に代わって業者の信用性や技術力、提案内容の適切さなどをチェックしているので、安心して工事を依頼していただくことが可能です。

外壁塗装の他にも、屋根塗装や防水工事など住まいに関する施工を複数請け負っているので、自分の家に適した外壁塗装やリフォームをお考えの方は、ぜひちば住宅コープにご相談ください。

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